ポーカーのトーナメントに参加する際、プレイヤーが注意しないといけないルールが定められています。
ここでは、ほとんどのテキサスホールデムトーナメントに適用される最も標準的なルールをまとめてご紹介していきます。
● 参加料
全ての参加料(エントランスフィー)は通常プレイ開始前に支払われます。一般的にハウスはテーブルとディーラーを提供し、ゲームを運営するために5%~10%の手数料を取ります。これはライブでもオンラインでも同じです。例えば、$200+$20のトーナメントの場合、$200は賞金プールに、$20はハウスに支払われます。
● 座席指定
座席はランダムに指定されます。通常、テーブルと座席番号が書かれたカードが渡され、トーナメントディレクターから指示があるまで、そこが自分の席となります。キャッシュゲームとは異なり、プレイヤーが脱落して残りのプレイヤーが統合される「テーブルブレイク」まで、席の変更はありません。
● スターティングスタック
テーブルに到着したとき、自分のスターティングスタックは自分の席にあります。トーナメントチップには現金価値はなく、トーナメント中にキャッシュアウトすることはできません。自分のチップが正しい量であることを確認するために、掲示されたスターティングスタックと自分のチップを再確認するようにしましょう。スターティングスタックの合計金額はトーナメントによって異なります。
● ブラインドレベル
トーナメントがキャッシュゲームと異なる点は、ブラインドが一定期間ごとに増加することです。通常、ブラインドアップのスケジュールとブラインドの金額が記載されたシートをフロアの人からもらうことができます。オンラインではトーナメントロビーに掲載されています。プレイする前にブラインドの仕組みをよく理解しておくとよいでしょう。ブラインドが増えてもディーラーがすでにカードを切っている場合は、次のハンドでブラインドが増えます。
● ディール
ディールはキャッシュゲームと同じように行われます。ボタンの左側にいる2人のプレイヤーが、スモールブラインドとビッグブラインドです。各ハンドの後、ボタンは1つ左の席に移動します。ボタンは最初のハンドで完全にランダムに決定されます。
● 不在のプレイヤー
プレイヤーがテーブルについているかいないかに関わらず、すべてのハンドが配られます。2枚目のカードが配られた時点でプレイヤーが不在の場合、そのハンドはデッドと判定されます。
● テーブルブレイク
プレイヤーが脱落すると、大会の運営側はあらかじめ決められた順番でテーブルをブレイクし始めます。自分のテーブルがブレイクされた場合、他の生き残ったテーブルの空席にランダムに割り当てられます。
● オールインベット
オールインを宣言したプレイヤーは、目の前にあるすべてのチップを賭けてプレイします。他のプレイヤーがそれ以上のチップを持っていても、自分のスタックと同量の権利しかありません。
● オールイン対決
2人のプレーヤーがオールインしてアクションが終了した場合、残りのボードが実行される前に、両方の手を表にして公開しなければなりません。
● コールザクロック
プレイヤーはピットボスに一定の時間(通常90秒)内にプレイヤーにアクションを選択させるよう要求することができます。その時間内にアクションを起こさなかった場合、そのプレイヤーの手札はフォールドされます。クロックを要求できるのは、現在のハンドが配られた時点でテーブルに座っていたプレイヤーだけです。
● 複数のバースト
同じハンドで2人のプレイヤーがバーストした場合、ハンド開始時のチップ量が多いプレイヤーが上位で終了します。
● カードを見せること
トーナメントでは故意にカードを見せることは違法であり、そのハンドはデッドとされ、ペナルティが課せられることがあります。
● 不適切なプレイ
悪態をついたり、カードを投げたりするような不適切なプレイはペナルティの対象となります。
● カラーリングアップ
ブラインドやアンティの構成上、必要がなくなった場合はプレイ中の最低額面のチップはテーブルから取り除かれます。
● ヘッズアップ
残りのプレイヤーが2人になるとヘッズアッププレイとなり、スモールブラインドがボタンとなってフロップの前に最初にアクションしますが、その後のすべてのストリートでは最後にアクションします。
● ディールメイキング
ほとんどの場合、プレイヤーは残りの賞金を分配するためのディールをいつでも行うことができます。
まとめ
通常、トーナメントのルールというのは事前に運営側によって作成され、一般情報として公開されます。うまく戦略を立ててスムーズにプレイを行うためにも、どのような条件が提示されているのかを押さえておくのは大事なこと。しっかりと確認するようにしましょう!